文系お姉さんの日記

元接客業、現在接客兼販売業の20代文系お姉さんの日記。とはいえその日の出来事はほぼ書きません。

自宅から閉め出された話

それは突然のことでした。

買い物から帰宅して、玄関の戸を開けるため電子ロックを解除しようとしたところ、エラー音が鳴り響きました。
何度試せども鍵は回らず、エラー音ばかりピーピー鳴ります。よーく耳をすませば、エラー音の前に鍵が何かに引っかかっているような、かちゃかちゃした音が聞こえます。

以前から出かける際、家の中から内鍵を開けようとしてもやはり鍵が回らず解錠まで数十分かかることが度々ありましたが、外鍵が反応しないのは初めてでした。そして恐ろしいことに、家には誰もいないのです。完全に閉め出しをくったわけです。

かちゃかちゃした音と内鍵を開けるために数十分していたこと(ドアノブを掴んで渾身の力で引っ張る)から察するに、どうやら鍵本体とロックがかかる場所に微かなズレがあり、鍵が回るときにどこかに引っかかっているようでした。

原因は見当がつきましたが、問題は「今どうやってドアを開けるか」です。内鍵の場合は出っぱっている鍵を回すだけだったのでドアノブを引っ張りながら力づくで回してこじ開けるのも難しくありませんでしたが、外鍵はカードキーを読み込ませなければいけません。ドアを押しながらカードキーを読み込ませ、通った瞬間にドアノブをひねる必要がありました。


無理がある。


小一時間ドアと格闘し、ダメだったので電子ロックを担当している警備会社に電話して鍵の破壊をお願いしました。しかしながら警備会社は防犯専門、鍵の不具合そのものはアパートの管理会社に申し出る必要がありました。


管理会社、時間外で電話に出ませんでした。


半ギレの私の元に来た警備会社のお兄さん。鍵の破壊は不可能でも、開ける方法を管理会社の偉い人に鬼電して聞いてきてくれていました。

その方法とは、『解錠部分が正しい位置に来るまでドアを押しながらロック解除する』。

さっきまで私がやっていたことでした。


そこからは私とお兄さんの二人で、互いに持てる力全てをぶつけるようにドアを押しました。いや、押すというよりドアへの暴力でしょうか。お兄さんは全力タックル、私はカードキーを読み込ませるために片手が使えないのでひたすらにドアを闇金ウシジマくんばりに蹴りました。

よほど凄まじい音がしたのか、ご婦人が怯えた表情で隣室のドアから顔をのぞかせます。私は咄嗟に「こんばんは、お騒がせしてすみません!」とさわやかな笑顔を見せました。
よくよく考えたら『モロ警備員スタイルのお兄さんとともにドアに暴虐の限りを尽くしながらも笑顔の女』は大変不気味だったでしょう。本当にすみませんでした。


結局鍵が開いたのは夜になってからでした。

警備員のお兄さんにお礼の気持ちを表すために何度も頭を下げ、隣家へは謝罪の意を込めて深く頭を下げました。

20数年生きて来ましたが、セルフ閉め出しをくったのはこれが初めてでした。普通に一番最初に内鍵がおかしかった時点で管理会社に連絡すれば良かったですね。

この後日談もありますが、また別の機会に。