瞳ちゃんも大好きだけど推しは長女の泪さんだったりする
幼稚園か小学校低学年くらいに『キャッツ・アイ』のアニメを見ていた。親がレンタルビデオ屋でまとめて借りてきて、一日中それを見ていたのだ。強くて綺麗なお姉さんが厳重な警備をすり抜けるのがかっこよくて大好きだった。
『キャッツ・アイ』の何が好きかというと、ストーリーもキャラクターも魅力的だが何より主人公が三人姉妹の次女である、という点だ。私も同じく三人姉妹の次女なのでとても嬉しかった。
童話やおとぎ話にも兄弟or姉妹の話はあるが三人兄弟(姉妹)の話はあまり見ない。知っている限りでは三匹の子豚とシンデレラがあるが、三匹の子豚では上2人が怠惰の極みで末っ子に頼っているしシンデレラも姉達は末っ子をいじめるクソ女である。
末っ子ばっかり優遇されてて面白くない!!!!!と親に直訴した記憶が未だにある。主役にはなれないし悪役としても二番手以下、印象が薄い。当時妹が産まれて、可愛いけれど自分が蔑ろにされていると感じていた時期でもあった。
親がそれを覚えていてくれたのかは分からないが、その後見せられたのが『キャッツ・アイ』である。これは最高に面白かった。主役は次女だが長女や三女もなかなかに魅力的で、それぞれ違った役割で活躍している。自分の立ち位置に不満はあるものの、姉も妹も嫌いではなかった私にはぴったりだった。みんなカッコいい、でも主役は次女。というのが嬉しかった。
母は姉だから~妹だから~と産まれ順で区別するのが大っ嫌いで娘を全員平等に育てたため、私達姉妹はかなり姉妹仲が良い。それでも時々生まれる不満はマメにケアしてくれたので大きな仲違いをせずに済んでいる。
親が私の機嫌をとるために『キャッツ・アイ』を見せたわけではないとは思うのだが、自信を持つきっかけを与えてくれたことに変わりはない。
久々に見たくなってきたので今度借りに行こう。およそ20年ぶりに見ると当時とは違った感想を抱けるかもしれない。